初めての小笠原諸島 一人旅 (その2)おがさわら丸で船旅 24 時間

前回ちょっと触れましたが、小笠原諸島まで行くには交通手段が船しかありません。
今回は父島に着くまでの「おがさわら丸」での船旅について、写真多めで書いていきたいと思います。

 

現在就航しているのは3代目おがさわら丸で、2016年に就航したばかりの新しい船です。竹芝〜父島間を24時間で結びます。

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小笠原に物資を運ぶ船でもあるので、大量の荷物を積んでいきます。特に今回は、ドック入り(定期メンテ)前最後の便だったので、特に荷物が多かったようです。

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コンテナの上にも荷物を載せて、だいぶ豪快な積み込み(笑)

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かなり大型の船なのと、横揺れ防止の装備が付いてたりするので、揺れにくい船になっているそうです。

行きの船は波も高くなく ほとんど揺れずに快適な船旅。とは言え、さすがに東京湾を出ると波も高くなるのか、何となくずっとフワッと揺れている感じはあります。

小笠原旅行を調べると、いろいろなブログ等で酔い止めは「アネロン ニスキャップ」が良いと勧められていたので事前に購入。薬のおかげか、行きは酔うこともなく船旅を楽しめました!

 

ここからは、おがさわら丸の中を紹介しつつ 行きの船の様子を書いてみます。

乗客が入れるのは2〜7デッキの6階層。24時間過ごす船ということもあって、中にはレストランとか展望ラウンジとか色々揃っていました。

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ネット接続

24時間の航路ですが、東京湾を出ると 20 時間以上ネット繋がりません!今の時代にほぼ 1 日ネットに繋がらない世界を体験できます。

出港から 3 時間くらい、千葉の館山を過ぎるくらいまではかろうじて電波を拾ってますが、そこを超えると たまに島の近くを通るときに入るくらいで、ほぼ父島近くに着くまで電波は入りません。

 

なので、ネットが必要なものは暇つぶしに使えません。Web はもちろん、ソシャゲもできないし、動画とかも事前にダウンロードしておかないと見られません。自分の場合は Kindle の本や Amazon Prime のビデオを iPad にダウンロードして持って行きました。

 

また、 船内ではレストランやショップドルフィンなど Suica が使えるんですが、ネットに繋がらないともちろんモバイル Suica もチャージできないので、事前に多めにチャージしておくのをオススメします。

 

部屋

今回予約したのは特2等寝台で、こんな感じで 2 段ベッドの上だけ列、下だけ列みたいになっています。
テレビもありますが、地上波が見られるのは東京湾内くらいで、東京湾を出ると BS のみになるようです。

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他に個室になっている特等室 / 特1等室 / 1等室や、普通の2段ベッドになっている2等寝台、いわゆる雑魚寝の2等和室があります。個室にしたかったものの、1人利用だとさらに追加料金がかかり、旅行の予算を考えるとちょっと厳しかったので断念。

さすがに他の部屋は写真撮れなかったので、どんなものかはこちらを見てみてください。

www.ogasawarakaiun.co.jp

 

レストラン Chichijima

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4デッキにあるレストラン。Suica 使えます。食券の自動券売機がありますが、麺類とカレーのみ対応。普通のセットは直接列に並んで注文する形でした。
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窓側のカウンター席だと外の景色が見られたりもします。

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行きは初日の昼、夜、2日目の朝とすべてこのレストランでいただきました。

1日目の昼:島塩ラーメン (¥900)

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1日目の夜:島塩のステーキ (¥1,500)

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2日目の朝:和食の定食 (値段メモし忘れ)

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味はまぁ普通な感じです。さすがに船の中ということもあって、お値段は少しだけ高め。でもこの船の中のレストランで食べる感じが旅行感があって楽しいです。

 

ラウンジ Hahajima

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7デッキにある展望ラウンジ。
ここでも軽食が注文できますが、ショップで買った物の持ち込みも OK とのこと。(持ち込みはショップで確認しました)ここも Suica 使えます。

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4デッキのレストランと比べて窓が大きかったり高いところにあったりで、外の景色はこちらの方が良く見えます。

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カウンター席も沢山あるので一人旅でも安心。ベッドの狭い空間がちょっと苦手なのもあって、行きの船は割とずっとここにいました。

 

ショップドルフィン

小さいコンビニ的なお店。パンやおつまみといった食べ物や、お酒も含めた飲み物、お土産なんかを売ってます。

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レストランはちょっとお値段高め設定でしたが、こちらのショップはほぼ普通の価格で良心的!よくコンビニにあるようなコーヒーのマシンもあって、お値段もそれ程高く無かったので何度も利用しました。Suica も使えて便利。

 

外の景色

竹芝桟橋を出ると、すぐにレインボーブリッジの下をくぐります。橋の下はなかなか見られない光景。
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それからしばらく、工場や港が続きます。
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羽田空港を海から。
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アクアラインの川崎側の浮島。近くで実物を見たのは初めて。
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船からだと遮るものがないので、夕日がとても綺麗に見えます。
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その他のスペース

ざっくりと写真だけで、船内をいろいろご紹介。

貴重品を預けるロッカー。冷凍モノも預けられるようでした。

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自販機も飲み物、食べ物、お酒と揃っています。

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給湯室とシャワー室。
シャワー室は数少な目。今回は閑散期だったのですぐ使えましたが、繁忙期だとすぐ埋まりそう・・・。

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初日のお昼を過ぎたあたりで、父島/母島観光について説明してくれます

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その他いろいろ船内の写真。

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行きは船がそんなに揺れなかったのもあって、結構快適に過ごすことができました。
24時間のネットから切り離された船旅というのは なかなか貴重な体験です(笑)

船内を散策したり外の景色を眺めたり。1月で外がかなり寒かったので、外に出て景色を見たのは東京湾と日の出日の入りくらいで、あとはラウンジに iPad 持っていって本読んだり動画見たりで過ごしていました。

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天気が良ければ夕日や星が綺麗と聞いていたのですが、夜は雲で星は見えず。翌朝の日の出の時間も起きて外に出てみたものの、残念ながら曇っていて昇ってくるところは見られませんでした。その辺りはまた次に小笠原行くときのお楽しみに。

 

しばらく陸が見えない時間が続きますが、到着の2〜3時間くらい前になると小笠原諸島 聟島列島の島が見えてきます。そこを超えると父島はもうすぐ。

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父島到着してからはまた次回に。
ということで、おがさわら丸 24 時間でした。

 

 

(次回)
初めての小笠原諸島 一人旅 (その3)父島到着 〜 1日目 - Untitled Notes

(前回)
初めての小笠原諸島 一人旅 (その1) - Untitled Notes